予定を1日早めて出発することになった。朝から家のそうじ。食べ残しで虫がわくと戻ってくる夫がかわいそうだからね。(夫だけ単身であと4カ月残るのだ)朝10時15分には出発できた。いつもの40号、20号を通りながら、これで見納めのモントリオールだと思い出話をしみじみする。夫が
「わしはまた帰ってくるけどな」
憎たらしい。
子どもはうきうき。小学校の終了式で号泣した次女も、帰国というより、旅行へ出発という雰囲気で、さみしがってはいないようだ。
キングストンのサービスエリアで持ってきた冷蔵庫の残り物(にんじん、セロリ、ハム、卵など)をおにぎりとともに食べる。
401号でトロントを出る頃にわけのわからない大渋滞。大規模な道路工事のせいらしかったが、不親切にもなんの表示もなかった。そして、昨日まで大丈夫そうにみえた車がすでにここから調子が悪い。どんどん水温があがっていく。オーバーヒート寸前になる。こりゃまずいとクーラーを切る。これがカナダと言えるんか?というような暑さの中、出口のない渋滞をがまん。
「1日目からこれじゃ先が思いやられるわ。」
当然予定は大幅にかわり、7時にロンドンのエコノロッジに着く(77カナダドル)。旅の原則として、夕方5時には宿に入るというのが、初日から守られない。夕食はまた残り物のハムやレタスや卵、クスクスなど。夫は疲れて寝たので、子どもにアイスを買ってやろうと車でスーパーに行く。こんな日は当然、一人に1個アイスを買ってやったのさ。
ところでロンドンって、トロントにもあるんだよ、ということを知ったのはこっちにきて随分たってからだった。もちろん、今回はロンドン観光などできない。しかし、車はいったいどうしたんだ!