パンと牛乳、果物の残り物を食べ、出発。90号を走る、走る。アメリカ北中部の風景は、あの大草原だ。ローラ・インガルス家族の移動も似たような行程だったはずなので、そこを車でとばしてるというのは、何となく
「すみませんねぇ、私らだけ。」
という気持ちもわくが、暑さだけは体感しているぞ。
「アメリカの乾燥した暑さを体験できるのは、クーラーが壊れてるおかげだ」
とは、この時は思っていない。
トマーのピザハットで昼御飯(17ドル)おいしかった。ロチェスターまで行ってベストウェスタンの台所つき(75ドル)にとまる。
着くとすぐ、みんなで近くのモールへ行って、スーパーで夕食を仕入れる。電子レンジがあるので冷凍ものを買える。この、<家族で、知らない土地の店に行ってその日のご飯を仕入れる>という作業はほんまにレジャーである。缶スープ、サラダ3種、ポゴ(ソーセージドッグのようなもの)冷凍混ぜごはん、ハム、果物、野菜、パン、牛乳なども買って24ドル。
このホテルも小さいながらプールあり。コーヒーとビスケットが自由に取れて、私は洗濯、残りの者はプール。子供達は、従業員の娘と仲良く遊んでいる。ここで、なぜ私が泳がないのか?と疑問を持つ方もおられるかと思う。私は泳ぎが苦手だし、水の中にいても楽しくない質なのです。
娘達は旅行中でもだいたい毎日ホテルで勉強している。日記をかき、漢字と計算の問題を私が作ってやるのだ。時間にすれば30分ぐらいのものだが、これがなかなか大変。まず時間を捻出するのが大変。車の中では字を書くことができないし、酷暑の中、やれともよう言わん。ホテルにつくとまず勉強させようとするのだが、じゃぁ泳ぎに、とか買い物に、となると、勉強は後でしよう、になるし、後にすると、もう疲れてへとへとで頭が回らないしで大変なのだ。それでも、細々ながらやってたから、帰国後の漢字力も計算力もひけをとらなかった。がんばったよなぁ、と今でも思う。