1998年7月29日

7月29日 バンクーバー 〜気をとりなおして〜

 朝、首はちょっと動かしづらいが、ひどくはなさそう。娘達は、部屋で勉強。しんごをつれて、教えてもらったコインランドリーに歩いていくが、あまりにも遠いことがわかり断念する。帰って、子供達はプール。夫は、レンタカーを探しにいった。明日の飛行機にのるまで借りられれば、今日も出かけられる。

「別にここに(モーテル)にいてもいいよ」と言ったが、

Stanley Park 「それじゃ、子どもがかわいそうだし」

と夫は、気をとりなおして出かけたいらしかった。電話帳でレンタカーを探して歩いていった。

Steam Clock  飛行場で乗り捨てできる車が見つかったので、昼に外へ出る。バンクーバーの旧市街を歩き、スタンレーパークでミニ機関車にのったり、ウオーターパークであそんだり。この頃にはちょっと気分も上向いてきて、モールへ再び買い物に。昼はランチメニューの寿司定食。夕食は、フードコートでカレーライス。おっ、食事はだんだん日本に帰りつつあるぞ。

 夕方、ヒューイさんが来て、車を引き取ってくれた。

「見違えるようなぴかぴかの車になおしてやるから、今度、バンクーバーにきたら見に来るといいよ。」

といってくれた。もちろん、値はつかないが、書類上の手続きとして売買にしなくてはならないので、1ドルもらった。あんな、ぼろでしかも事故して動かなかった車が生まれ変わって、ヒューイさんの息子のファーストカーになるわけだ。あのカムリの車人生は、かなり上等なのではないだろうか?
 夕方、車がひきとられるとなんか気分はすっきり。最後の夜はみんなでプール。

7月30日 出発、日本へ 〜終わりよければ全てよし〜

 朝、甘すぎるドーナツの朝食。ゆっくり荷物詰め。もう不要なものはみんな処分していこう、と大量に部屋においてきた。洗剤、古着、古靴など。ゆっくりしすぎて、出発がおそくなり、ひやひやしながら空港へ。

Barbie Bag  時間は間に合い、ゆっくり空港でラーメンを食べる。ブロッコリーのはいったラーメンを食べるのもこれが最後だろうなと思いながら..。
 娘二人は、モントリオールにきて最初に買ったバービー柄のリュックサックを空港ですてて、買い直したリュックに換えた。

「あー、終わったねぇ」

2年間、サマーキャンプや、学校に持っていき、穴があいてぼろぼろだった。別れの記念写真を撮って、さよならを言った。
 新しい生活が日本で待ってる。

Airplane  PM1:45 カナディアンエアの飛行機にのる。帰国だ。2年前と比べるとどんなに楽になったことか。子供達だけで、1列に席につき楽しそう。乗務員との会話も親の助けを借りずにできる。キッズミールを食べて、タイタニックの映画を観ている。
 私たち夫婦は、ふたりで並んですわり、久々の日本の新聞を読む。NHKのニュースでは和歌山のカレー事件が報道されていた。


【あとがき】